フェリパンキは、オロバンキ属(Orobanchaceae)のなかの一群の寄生植物で、同じ属の中にはストライガ(Striga)やオロバンキ(Orobanche)という代表的な寄生植物も含まれています。宿主植物の根に寄生して、やはり根の中に吸器を侵入させて、宿主植物の維管束と自分の維管束を繋ぎます。芥子粒よりも小さな種なので、土と分け難いため、いったん繁殖し始めると根絶が困難な寄生植物です。
根寄生植物Phelipanche aegyptiaca。地下で発芽すると、宿主の根に付着して寄生します。コンペイトウのような小塊茎を作って肥大、その一部から花茎ができ、地上に伸びて花を咲かせて種子繁殖します。